最近Amazon Alexa界隈で起きたこと(11/26〜12/30)
前回の記事から1ヶ月経って、Amazon Alexa界隈で何が起きたでしょうか。
目次
現時点のSkill数(US)
前回に続いてNews系のSkillがいっぱい増えています。 今のペースでいくと3月頃にはSkill数も1万を超えそうですね。
Alexa AppのSkillカテゴリーに「Newest Arrivals」が増えており、新着のSkillが見やすくなっています。
[11/28] re:Invent 2016で参加者にEcho Dotが配られる
Pick up your Echo Dot at the SWAG desk & start your skill! Sponsored by Alexa & Capital One. #reInvent https://t.co/xGwliRWO2E pic.twitter.com/YfMuBIUqQj
— AWS re:Invent (@AWSreInvent) November 29, 2016
今年のre:Invent参加者には、パーカーだけではなく第2世代のEcho Dotが配られました。 日本からの参加者も700名近いという話ですので、日本国内にも大量のEchoが出回ったことになります。国内では技適の問題で使うとあれですが、興味を持ってSkill作ったりする人がこれから出てくることを考えると楽しみですね。
[12/1] Amazon and Intel Enable New Alexa Use Cases with Reference Design and Skills Integration
IntelとAmazonが組んで、Echoのように離れた場所から話しかけてもちゃんと対話できるようなスマートスピーカーの開発を手助けするform factor reference designs (FFRD) を2017 1Qにデバイスメーカへ提供できるように進めています。
[12/1] Amazon Lex、Amazon Polly発表
re:InventでAlexaの技術を利用したサービスが2つ発表されました。 Amazon Lexは音声やテキストを利用した会話形のアプリケーションを開発するためのプラットフォームです。 Amazon Pollyはtext to speechサービスで、テキストを音声データに変換してくれます。変換先の言語として日本語も用意されています。
PollyとAlexaを組み合わせたSkillを試しに作ってみました。
[12/7] Introducing the ASK Built-in Library Developer Preview
今まではASK向けにIntentやSlotが幾つか用意されていましたが、今回更に100以上のIntentやSlotが追加されました。 上記のブログでは天気についての説明がされていますが、Built-in Intentsを見ると、本、映画、音楽などなど大量に追加されています。 また、Intent Signature Syntaxも大幅に変わっており、今まであったStandard Built-in Intentsとはだいぶ変わりましたね。
[12/8] Conexant's Development Kit for Amazon Alexa
https://developer.amazon.com/alexa-voice-service/dev-kits
Raspberry Piで作れるEchoはウェイクワードの判定にクラウドのサービスを使いますが、この開発キットはボード内でウェイクワードを判定してくれ、更に複数のマイクを搭載しているため、より本物のEchoのようなAVS対応デバイスの開発を手助けしてくれます。
実際にラズパイで自作のEchoを作ってみると分かるのですが、結構反応が悪いです。最初は英語の発音が悪くて反応してくれないのかと思って結構凹む。。しかし、実際にラズパイ上でマイクの入力を録音してみると分かるのが、結構ノイズが乗っている。聞き取れないのかと思って思わず大きな声を出していたのが逆効果で、音が割れまくっています。そりゃ認識できないですよね。 そこで、このような開発キットを使うとそういった問題も減るのかなと思います。
[12/9] 「Google Home」用の「Conversation Action」を開発者が作成可能に
Google HomeにAlexa のSkillみたいなものが出てきそうです。まだ一般公開はされていないようですが、2017年は面白い年になりそうだ。
[12/14] Wynn Las Vegas Announces the Addition of Amazon Echo to All Hotel Rooms
Wynn Las Vegas Announces the Addition of Amazon Echo to All Hotel Rooms
ラスベガスのホテルWynnで全室にAmazon Echoを標準装備するとのこと。4000室以上あるメガホテルに夏頃までに導入という凄い話なのですが、凄いのはそれだけではなく、Echoを介して部屋の照明、エアコン、カーテン、テレビも操作できるようになるということ。 これは、ホテルに遊びに来た人が気軽にスマートホームを体験できるということになります。いやー、さすがラスベガス規模が違いますね。これは、来年のre:InventはWynnに泊まるしかないんじゃないかと。
[12/15] The complete list of Alexa commands so far
Alexaのコマンドリスト。音楽の再生からSkillの追加、イースターエッグなど、多岐にわたるコマンドを紹介。困ったときはとりあえず「Alexa, help」でヘルプを。
[12/17] Alexa Exclusive Deals(Alexaで買い物)
Alexaを通すとオトクな買い物ができるというもの。プライムメンバー向けのサービスで、通常のAmazon.comで買い物するよりも最大40%割引で商品が購入できる。 Alexaで色んな体験をしてもらおうという施策なのかな。 割引の例で、Dotのカバーが33%引き。
[12/20] How to Build a City Guide for Alexa
New Technical Tutorial: How to Build a City Guide for Alexa : Amazon Developer Blogs
都市ガイドのテンプレートの紹介。node.js版のソースも用意されており、簡単なガイドSkillが作れます。都市のニュースを教えてくれる機能もあり、ニュースのデータはNew York TimesのAPIを利用してデータを引っ張ってくれる物となっています。
[12/21] Using Alexa on Fire Tablet
https://developer.amazon.com/blogs/post/fc03c85e-67e4-4516-abae-8c2e972a714a/using-alexa-on-fire-tabletdeveloper.amazon.com
スクリーン付きのEchoが出る噂がありましたが、それより先にFire Tabletに搭載されたことで、スクリーン付きの環境を手に入れました。 通常のEchoではタイマーをセットした後、残り時間を知るためにはEchoに聞く必要がありますが、Fire Tabletではスクリーン上に残り時間が表示されたり、天気のカードが表示されたりと、音声で操作して、結果をヴィジュアルで得られると言う更に使い勝手の良いUIを手に入れたと思います。
[12/23] ユーザーが選ぶSkill 2016年版発表
https://www.amazon.com/gp/adlp/alexa2016
実際にユーザーが利用してたり、レビューが多かったSkillが選出されました。 スマートホームとゲーム系のレビューが多いですね。
ゲームの中に有るThe Magic Doorですが、re:Inventに参加した際にこれの開発者のセッションを聞きました。 どんなSkillと言うと、昔本のRPGがすごく流行ったかと思いますが、それの音声版です。Alexaに話しかけながら物語が進んでいく物で、登場人物の声を変えたり、ドアを開ける効果音なども多分に使われたSkillで結構面白いです。
セッションでは大量のテキスト、音響データの管理、テストなどについて紹介されていました。
[12/27] Alexa skill ki(ASK)を使って、Datadogからの回答が取れるか?
連載記事になるみたいで、今回のはAlexa Skill Kitの開発を行う上での環境を詳しく解説してくれています。ローカル環境上で起動しているSkillに対してAlexaからアクセスできる設定がされていたりと、勉強になります。 私はLambda上で開発することが多いですが、Skillの規模が大きくなってきたらこのようにちゃんと環境を作るほうが効率が良さそうですね。
[12/27] GEアプライアンスとAmazon Alexaが連携し、新たな音声制御Alexaスキルを開発
GEアプライアンスが自社の製品とAlexaを連携させるSkillを開発したとのことです。
GE WiFi Connect - Geneva 製品のページを見ると、オーブン、コーヒーメーカー、冷蔵庫、食器洗機、洗濯機など様々な家電がWi-Fiにつながる機能を持っているので、それらがAlexaのSkill経由で操作できるようです。
[12/27] Windows 10が次に実現する「PCではない未来のデバイス」とは?
Windows 10に搭載されている音声アシスタント「Cortana」が音声によって起動するといったアップデートがされるとのことです。元々Windows 10にはIoT Coreというラズパイでも動く組み込み向けのOSが用意されているので、それでも利用可能になることで、Amazon Echoのようなデバイスが登場するかもしれません。 Google Home、Amazon Echoそして、WindowsのCortanaの登場で2017年は、更に音声UIが注目される歳になりそうです。
[12/28] 「Alexa、犯人は誰だ?」あるAmazon Echoが刑事事件の証拠を握っているかもしれない
このニュースを読んでると、やっぱりずっと音声がクラウドに送られてそうで怖い、、って話になりですが、実際はちょっと違います。 Amazon Echoはウェイクワードを判別するためにずっと周囲の音を拾ってはいますが、その音をすべてクラウドに送っているわけではありません。ウェイクワードはAmazon Echo上で判定され、その後の音声データをクラウドに送っていると言われています。 では、そのウェイクワード以降の音声がすべてサードパーティーが作成したSkillに送られているかというとそんなことはなく、音声認識されたデータはSkillが必要としている情報だけになって送られてきます。 Does the Amazon Echo respect privacy? - Quora
[12/28] Alexa Devices Top Amazon Best-Seller List this Holiday – Millions of Alexa Devices Sold Worldwide
Amazon - Press Room - Press Release
Amazonが年末商戦の数字を幾つか公開しました。 詳しい数字は公開されていませんが、過去最高だったと書かれています。なかでも、Echoシリーズは去年と比べると9倍売れて、百万単位のAlexa搭載デバイスが販売されましたと。2014年の発売からEchoはアメリカで510万台販売されているとのことです。
[12/29] SamsungがAmazon Echoと互換性のあるロボット掃除機をCESに出品
「Alexa, ask Neato to start cleaning」って話しかけると掃除を始めてくれるルンバのような掃除機。 掃除機を操作するだけならAlexaは必要ない気がする、、普通の音声認識で起動できれば良いような。
あとがき
日本では個人で手に入れた人や、re:Inventでの配布で手に入れた人を考えると、国内にはざっくりとですがまだ1000台ぐらいしかAlexaデバイスがないのかなと思います。 一般家庭に音声UIが広がり始めたアメリカと比べて、日本ではまだまだなのが悲しいですね。
最近Amazon Alexa界隈で起きたこと(10/31〜11/25)
前回の記事から1ヶ月経って、Amazon Alexa界隈で何が起きたでしょうか。
目次
現時点のSkill数(US)
1ヶ月で1800個近く増えています。 特にNewsが770個と増えていますが、Flash Briefing Skillが作れるようになったので、これだけ増えたのかもしれません。
[10/25] Logitech Harmony hub がAlexaに対応した
[10/31] Voice Control Belkin Wemo Devices with the Alexa Voice Service
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx383SLN15L0L30/Voice-Control-Belkin-Wemo-Devices-with-the-Alexa-Voice-Servicedeveloper.amazon.com
Belkin WemoのデバイスがSmart Home Skillに対応した。
今までは、同じネットワーク上に存在するAmazon Echoからであれば "Alexa, discovery devices"で検出することができましたが、Alexa Voice Serviceを利用したサードパーティ製のAlexaデバイスから利用することはできませんでした。
Smart Home Skill に対応したことで、Wemo Skillを有効にすれば、クラウド経由で操作することが可能となります。
[11/2] (個人ネタ)審査に出してたSkillが審査通って公開された
sample utterancesが少ないということでリジェクトされてたのですが、ドイツ語のサンプルを複数(6個)用意するのはなかなか大変でした。 より自然な発話で操作でいるように、以前よりも、色んなパターンに対応することが要求されているようです。
[11/4] Introducing Detail Pages on Amazon.com to Increase Discovery and Use for Your Alexa Skills
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx12VWH3AGMGPYY/Introducing-Detail-Pages-on-Amazon-com-to-Increase-Discovery-and-Use-for-Your-Aldeveloper.amazon.com
SkillがAmazon.com上からも探すことができるようになりました。今まではSkillを探す場所はEcho Appの中だけでしたので、よりユーザーとの接点が増えることになりました。
[11/5] ついに、とうとう、味気ないデザインのAmazon Alexaが歌う魚に変身
この発想はなかったw
クリスマスシーズンを考えると、踊るサンタにやるのがウケそう。
[11/6] Amazon Alexa 2歳になる
2年前にAmazon EchoとともにAmazon Alexaが発表されました。
発表当初はAlexa Skills Kitなどの話はなく、翌年の2015/5にファンド立ち上げとともに、Alexa Voice ServiceとAlexa Skills Kitが発表され、デベロッパーから色々なSkillやAlexaPiのようなRaspberry Piで動くAlexaが作られてきました。
私がAlexaに興味を持ち始めたのもこの頃。
[11/10] How to Set up Amazon API Gateway as a Proxy to Debug Account Linking
https://developer.amazon.com/public/community/post/TxQN2C04S97C0J/How-to-Set-up-Amazon-API-Gateway-as-a-Proxy-to-Debug-Account-Linkingdeveloper.amazon.com
Account Linkingを利用する際に、OAuthプロバイダとの連携に失敗しても原因が分かりづらい事があります。(Alexa AppとOAuthプロバイダ間で通信を行うから)
このブログでは、OAuthプロバイダの間にAPI Gatewayを挟むことでログを取れるようになり、"Unable to Link your skill" と表示されるエラーの原因を探りやすくなります。
[11/14] JAWS-UG 神戸支部、JAWS-UG IoT専門支部、AWSKRUGでAlexa 勉強会を開催
神戸支部の伊東さんから急遽お誘いを受け、合同で開催しました。各支部をgoogle hangoutで繋いで盛り上がりました。
[11/14] Announcing the Sponsored Teams for the 2016-2017 Alexa Prize
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx1UXVV4VJTPYTL/Announcing-the-Sponsored-Teams-for-the-2016-2017-Alexa-Prizedeveloper.amazon.com
9/29に発表したコンテストで選ばれた、12のチームが発表されました。
各チームは10万ドルを資金として受け取り、AWSの無料利用、サポートを与えられました。2017年4月よりこれらのチームが作成したSkillを利用することができ、最も良い成果を出したチームに50万ドルの賞金が与えられ、さらに20分間人間と魅力的な会話を達成させることができたならば、チームの所属する大学に100万ドルの賞金が支払われるというすごい企画です。
さらに、受賞者は2017年のre:Inventでの特別セッションでの発表機会が与えられます。
[11/15] TURN YOUR PRINGLES CAN INTO AN AMAZON ECHO WITH C.H.I.P.!
C.H.I.P.というボードを利用してプリングルスにAlexaを仕込んだもの。
JAWS-UG 神戸支部には国産のChipStarを使った物も出ているので、こういった既存の入れ物を使ってDIYするのは世界中で楽しまれているようです。
[11/16](個人ネタ)How to make Alexa speak your language
Alexaが日本語対応していないけど、どうしても喋らせたかったので、日本語のテキストをwatsonのtext tot speachを利用して音声データに変換して、SSMLでAlexaに喋らせるというサンプルを作ってみました。
[11/16] 【re:Invent 2016 直前企画】Alexaの予習でAmazon EchoをDIY! kokexa誕生編
株式会社サーバーワークスよりこけしとAlexaの融合体「kokexa」が発表されました。
使っているパーツがすごくいい感じで、こけしってw。。re:Inventで注目を浴びそうですね。
マイクとスピーカーも見た目が良いのを使っているので、個人的にも買おうかなと思いました。
[11/16] Welcome the Newest Alexa Champions
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx2GTAJBQHMPQ38/Welcome-the-Newest-Alexa-Championsdeveloper.amazon.com
3ヶ月ほど前にAlexa Championというプログラムを公開しましたが、受賞者が発表されました。
このプログラムは、Alexaのコミュニティーで貢献した人を表彰する制度。
個人的には鏡とAlexaを組み合わせた物を発表した、Darian Johnsonのが面白かったのでいつかは作りたいですね。
https://developer.amazon.com/public/community/post/TxDD217BS33RFM/With-Mystic-Mirror-Darian-Johnson-Says-Alexa-is-the-Smartest-One-of-Alldeveloper.amazon.com
[11/17] Calling All University Students to Hack the Dorm with Amazon Alexa
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx35TREEA4BL5H3/Calling-All-University-Students-to-Hack-the-Dorm-with-Amazon-Alexadeveloper.amazon.com
大学寮をハックしろ!と言うことで、大学生向けのコンテスト開催。 Alexaのコンテストって多いな。日本でも開催したい。
[11/18] Introducing Alexa Skills Community Favorites
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx2HTD6UKGQTJKP/Introducing-Alexa-Skills-Community-Favoritesdeveloper.amazon.com
Amazon.com: Alexa SkillsでSkillに対していいねができるようになりましたという話。
[11/21] Linkplay Makes It Easier to Build Wi-Fi Speakers with Amazon Alexa
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx33RUYP5G5MMGY/Linkplay-Makes-It-Easier-to-Build-Wi-Fi-Speakers-with-Amazon-Alexadeveloper.amazon.com
Amazon EchoはAmazon MusicやSpotifyなど音楽サービスと連携して再生する事ができますが、AVSを利用した独自のデバイスでは利用できませんでした。 この発表ではLinkplayを利用することで、Amazon Music、iHeartRadio、Spotify、TIDAL、Napsterなどを利用できるようになるということです。これにより、自作のEchoを作っても音楽プレイヤーとしても利用可能になるということですね。
[11/25] Why a Custom Slot is the Literal Solution
https://developer.amazon.com/public/community/post/Tx3IHSFQSUF3RQP/Why-a-Custom-Slot-is-the-Literal-Solutiondeveloper.amazon.com
初期のSkillでは、Sample Utterancesで任意のワードを拾いたい時はIntent Schemaで AMAZON.LITERAL
を利用してユーザーの発話したワードを取得していましたが、しばらく前から AMAZON.LITERAL
は非推奨となり2017/2/6に廃止となります。
Custom Slotを作成して期待しているワードを登録することで、 AMAZON.LITERAL
がなくなっても問題ないよという話となっています。
Custom Slotを利用してInteraction Modelを作成することで、より正しいIntentを実行させることができるのでこの流れはいいのかなと思います。
Google Home
Google I/Oで発表されたGoogle HomeはAmazon Echoの対抗馬としてよく登場します。 実際に比較記事や動画を見ると、音声認識はGoogle Homeのほうが凄そうですね。やはり裏で動いているであろうGoogleの検索と膨大なデータがちょっとした問いかけにも期待している答えを返してくれるように思えます。
しかしながら、私自身Amazon Alexaに感じた魅力はそこではなくSkillによってどんどん拡張できる点です。
こちらの記事では、GoogleはVoice Actionsを発表しており、これがいずれGoogle Homeに導入されてくると、Amazon Alexaのようにどんどん拡張できる可能性があると紹介しています。 さらに、Embedded Google Assistant SDKというものの存在についても触れており、Alexa Voice Serviceのように自分でGoogle Homeのようなデバイスを作れるようになるかもしれません。
re:Invent
来週はいよいよre:Inventです。re:InventといえばAWSについての話が中心ですが、Alexa関連のセッションも多く開催されているということもあり、何か新しい機能の発表もあるかもしれませんね。
最近Amazon Alexa界隈で起きたこと(10/15〜10/30)
前回の記事から半月ですが、こんな感じで定期的に上げていこうと思います。
前回の記事
目次
現時点のSkill数(US)
カテゴリ
個数
Business & Finance
63
Connected Car
8
Education & Reference
878
Food & Drink
141
Games, Trivia & Accessories
1151
Health & Fitness
128
Lifestyle
381
Local
96
Movies & TV
80
Music & Audio
47
News
376
Novelty & Humor
306
Productivity
133
Shopping
12
Smart Home
114
Social
50
Sports
118
Travel & Transportation
94
Utilities
74
Weather
319
合計
4250
2週間で200ぐらい増えてました。
特に、Games, Trivia & Accessories
とNews
が増えてます。
注)weatherの数値がおかしいですね、前回の数値が間違えているようです。
[10/20] Amazon Echo Dotの出荷開始
続々と届いたよ!なコメントを見かけるように。羨ましいですね。
オプション($14.99)でカバーを付ける事もできるみたいです。
[10/20] Fire TV Stick with Alexa Voice Remoteの出荷開始
Fire Stick TVの新バージョンはAlexa搭載となりました。
旧バージョンもリモコンに音声認識機能がありましたが、これはAmazon Videoの中からコンテンツを探せるもの。
新型は、動画の操作(早送りとか)、アプリの検索、起動、Skillの呼び出しなど、音声で操作できることが格段に増えている。
Introducing the All-New Fire TV Stick with Alexa Voice Remote - Amazon Mobile App Distribution Blog
[10/21] (個人ネタ)審査に出してたSkillがリジェクトされる
月の暦を教えてくれるSkillを公開していて、UKとドイツ語に対応したものを10/8に審査に出したのだが、長い時を経てリジェクトされる。
リジェクトの理由は、sample utterancesの量が少なすぎるとのこと。初回出した時は1個だけでも審査を通ったけど、厳しくなったのか色んなパターンに対応しないとダメらしい。
何個か追加して再審査に出すも、同じ理由で再度リジェクトされる。。何個あれば良いんだ・・。
[10/22] (個人ネタ)Amazon Music Unlimitedのお試し期間を終了される
Amazon Echo向けに$3.99でAmazon Music Unlimitedが利用可能だったので、フリートライアルを登録したのだが、Amazon.comに登録されている住所が日本だったので、US以外ではこのサービス使えないんだよとメールが来て強制的に解約される。
安いし便利そうだったので使ってたけど、残念である。他の逃げ道としてはSpotifyのプレミアムアカウントを登録すれば使えるが、月額980円なのが悩み。
[10/24] Alexa APIマッシュアップのコンテスト開催
Announcing the Amazon Alexa API Mashup Contest - Amazon Mobile App Distribution Blog
HacksterでAmazon Alexaと一般公開されているAPIのマッシュアップコンテストがアナウンスされました。
[10/26] AmazonはAlexaをグローバル展開したことで更にリードを広げた、というレポート
レポート元によれば、
- 音声UIに対して何らかのプランを持っていないCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)に対して、「音声ベースのインテリジェントエージェントはもう普及し始めている」と警鐘を鳴らしていると。
- 音声はAI(Intelligent Agent)に最も適している
- Amazonはすでに屋内における音声制御の確固たる地位を築きつつあり、2016年内にはアメリカの家庭に600万を超えるEchoデバイスが置かれることを予想しています。(新型のEcho Dotがそれを加速させるだろう)
[10/27] [チュートリアル] カレンダーリーダーSkillを作る方法
カレンダーの情報をicsファイルで取得して、「今日イベントある?」、「12/12に開催されるイベントは?」みたいな感じでAlexaに話しかけると教えてくれるSkillの作り方を紹介。
最近Amazon Alexa界隈で起きたこと(〜10/16)
海外ではAmazon Echoを中心としたAlexa Skills KitやAlexa Voice Services関連の情報が色々出回っているけど、日本語対応されていないことからまだ国内での情報があまりないと思ったので、普段チェックしたことをブログにまとめていこうと思いました。
目次
現時点のSkill数
カテゴリ
個数
Business & Finance
59
Connected Car
8
Education & Reference
884
Food & Drink
130
Games, Trivia & Accessories
1088
Health & Fitness
119
Lifestyle
357
Local
91
Movies & TV
77
Music & Audio
44
News
341
Novelty & Humor
287
Productivity
121
Shopping
11
Smart Home
110
Social
49
Sports
112
Travel & Transportation
89
Utilities
71
Weather
23
合計
4071
いつの間に4000を超えている。
9月
New Alexa Skills Kit Template for Developers: GameHelper
New Alexa Skills Kit Template for Developers: GameHelper - Amazon Mobile App Distribution Blog
Amazon Echo向けに作られているゲームは意外と多い。 このブログではゲームを作る際のゲームガイド(ゲームの遊び方)を作るためのテンプレートについて解説してくれています。 チェスのコマについて聞くとその画像をEcho Appのカードに表示させる方法などにも触れている。
New Video: Using Speech Synthesis Markup Language (SSML) in Alexa Skills
SSMLの使い方のビデオが公開されました。
SSMLは通常のテキストだけでは足りない発話を可能にする構文のことです。
例えば、123
はワンハンドレッド・トゥエンティースリー
と発話されるが、ワン・ツー・スリー
と発話させたい時は<say-as interpret-as="digits">123</say-as>
とSSML返してあげる必要がある。
JAWS-UG IoT専門支部 IoTサロン 2016-09 Alexa meetup! を開催した
JAWS-UG IoT専門支部でAlexaの勉強会を開催しました。 すでにJAWS-UG 神戸支部でAlexa meetup #01を開催した伊東さんも駆けつけてくれて、Alexa Voice Servicesについて詳しい発表してくれました。
Alexa and Amazon Echo Now Available in the UK and Germany
Alexa and Amazon Echo Now Available in the UK and Germany - Amazon Mobile App Distribution Blog
ついにAlexaとEchoがUS以外の国でも販売&利用できるようになりました。 昨年参加したre:Inventでイギリス英語、ドイツ語に対応を始めたって聞いたけど、それから1年ぐらいしてついに出てきました。
Amazon EchoとAmazon Alexaに感じる可能性 - sparkgene’s blog
Amazon Dot 第2世代が公開
発売日は10/20だが、Amazon Dotが新しく&安くなって登場。 6個(1個無料)、12個(2個無料)入りパックも用意され、家の各部屋において使うイメージ。
How to Build a Multi-Language Alexa Skill
How to Build a Multi-Language Alexa Skill - Amazon Mobile App Distribution Blog
リリースされたイギリス、ドイツ向けにSkillを作る際のやり方についての解説。 詳しくはQiitaに書いたのでそちらを見てみてください。
Announcing the Winners of the Internet of Voice Challenge
Announcing the Winners of the Internet of Voice Challenge - Amazon Mobile App Distribution Blog
Alexaを使ったコンテストがいろいろな方面で開催されているが、hackstr.ioで開催されたAlexa Skills KitもしくはAlexa Voice ServicesとRaspberry Piを使った何かを作れというもの。
私もエントリしてみたけど、残念ながら入選できなかった。
New Video Course by A Cloud Guru: Alexa Development for Absolute Beginners
Serverlessの教育では先駆的なサービスであるA CLOUD GUREが、Alexa Skills Kitを使ったSkillの開発を勉強できる講座を公開しました。
Alexa Fund Adds New Company to Portfolio by Taking Lead Investor Role in Nucleus
Alexa Voice Servicesを使った初のスマートホームインターフォンを発売したNucleusが、シリーズAの投資が行われました。その額は$5.6 million(6億ぐらい)。 AlexaやAmazon Echoが登場した時に、Amazonは100億ぐらいのファンドも立ち上げました。 何か面白いものを作ってAmazonの目に止まれば大型の投資をもらえるかもしれないですね。
Alexa Smart Home SkillのHow To記事
Managing Device Discovery for Your Alexa Smart Home Skill - Amazon Mobile App Distribution Blog
Announcing Scenes for Smart Home Skills - Amazon Mobile App Distribution Blog
Amazon Echoがスマートホームデバイスを利用する方法として、現状はPhilipsとWeMoのデバイスは同じネットワーク上に存在すれば、検出して利用することが可能です。 しかし、それ以外のスマートホームデバイスの場合はクラウドに繋がっている必要があり、Smart Home Skillを介して操作されます。 その為、クラウドで管理されている自分のスマートホームデバイスを利用する際にユーザー認証が必須となっており、Custom Skillを作るときと違ってOAuth 2.0を使ったユーザー認証を組み込む必要があります。 この記事では、デバイスの検出とSmart Home Skillの使い方について学べます。
New Alexa Technical Tutorial: Debugging AWS Lambda Code Locally
Alexa Skillのでバッグは実際にAmazon Echoなどから実行したり、テスト画面から実行してLambda側でデバッグする必要がありますが、この記事ではローカルにあるSkillをダミーのリクエストで実行する方法について解説しています。サンプルはNode.jsだけですので、Python版も出てきて欲しいな〜と。
10月
Amazon Enables Developers to Extend Alexa’s Flash Briefing - a New Addition to the Alexa Skills Kit
AlexaにはAlexa Flash Briefing
という機能が備わっており、Alexa Appに事前に登録されている配信元(BBC Newsとか)を有効にしてAlexa, What's new?
と話しかけると、ニュースを喋ってくれます。
今回の発表で、デベロッパーがFlash Briefing Skill APIタイプのSkillを作ることで、Alexa Flash Briefingに自分のRSSフィードなどを簡単に追加することができるようになりました。
通常のSkillを同様に審査をクリアして公開されると、Alexa Appにカードが表示され有効にすることで自分のフィードがAlexa, What's new?
で聞けるようになります。
Alexa Voice Service Introduces API Update that Makes It Easier to Build Hands-Free Products
今までAmazon Echo以外のAlexa Voice Servicesを利用したデバイスはWakeワード方式ではなくボタンを押して間音声認識させる方法が多かったのですが、今回のAPIのアップデートにより、サードパーティー製の音声認識技術を使ってAmazon EchoのようにWakeワードで対話できるようになりました。
サンプルプロジェクトがGithubにあるので、コレをRaspberry Piで動かすとオリジナルのAmazon Echoを作ることが出来ます。
Amazon Music Unlimitedの登場
Amazon.com: Amazon Music Unlimited
Amazon Echo系を持っている人は$3.99/月で使える音楽ストリーミングサービス 支払い情報さえ登録されてれば、Alexaに有効にしてって話しかけるだけで使えてしまう。
少し過去にさかのぼって書いたので結構な量になりましたが、結構活発に動きがありますね。
Alexa Skills KitでSkillを自作する
先日開催されたJAWS-UG IoT専門支部 IoTサロン 2016-09でAlexa Skills Kitについて話してきたので、こちらにもスライドを貼っておきます。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルの認定試験を受けてきてきました。
関連記事:AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト - sparkgene’s blog
結果は無事合格。
総合スコア: 66%
(65%で合格らしいので、ギリッギリ)
内訳
1.0 High Availability and Business Continuity: 75%
2.0 Costing: 75%
3.0 Deployment Management: 87%
4.0 Network Design: 75%
5.0 Data Storage: 41%
6.0 Security: 62%
7.0 Scalability & Elasticity: 69%
8.0 Cloud Migration & Hybrid Architecture: 57%
感想
試験中もストレージ周りでなんだコレとか悩んだので、Data Storageの41%は納得。試験中の感触としても6〜7割な印象だったので、合格の文字を見たときは嬉しかった。
20分残して全部解いたので、見直すとした問題を10問ほど見直して終了。
それにしても170分はほんとに長い。3時間集中力を持たすのはしんどい。気合を入れるためにRedbull飲んだら、トイレも行きたくなるし。。
さすがに3万超えの試験料なので模擬試験(4000円)も事前に受けたけど、その結果はこちら。
総合スコア: 62%(落ちてるじゃないかw)
トピックレベルのスコア:
1.0 High Availability and Business Continuity: 66%
2.0 Costing: 100%
3.0 Deployment Management: 50%
4.0 Network Design: 50%
5.0 Data Storage: 33%
6.0 Security: 62%
7.0 Scalability & Elasticity: 83%
8.0 Cloud Migration & Hybrid Architecture: 75%
模擬試験は落ちたけど、弱そうな部分を復習し直して本番に挑んだ。点数上がっている部分もあれば、下がっている部分があるので、問題によっては本番も落ちてもおかしくない状況。
ま〜、とりあえず受かったので来年のAWS Summitではお弁当もらえるかなw
畑の監視その後
前にIoTで畑を監視するという内容の記事を別のブログで書いたのですが、バージョンアップしたのでその辺りを個人ブログで紹介しようかと。 tech.recruit-mp.co.jp
全体像
新しくやったこと
- 無停電キットの導入
- カメラによる監視の追加
- アプリのオートアップデート
- 静止画からタイムプラス動画を生成する
最新版のソースはこちら
https://github.com/sparkgene/iot_farm_monitoring
無停電キットの導入
東京デバイセズが出しているソーラーUSB電源システムキット
がソーラーで発電しながら蓄電でき、USBで5vを簡単に取り出せるすぐれものです。
これを使えば、日中に発電して夜間も動作させることが可能です。
カメラによる監視の追加
センサーだけの監視ではなく、肉眼で畑の様子を見れたほうが便利だなと思ったので、カメラをセットアップしました。 ライブ配信だとsoracomの利用料がとんでもないことになりそうなので、静止画を撮ってアップロードする方式にしました。 使ったカメラモジュールはこれ。
公式のカメラモジュールで、静止画、動画の撮影が出来、専用のコマンドも用意されているのでものすごく簡単に使うことが出来ます。
raspistill -o image.jpg
たったこれだけで、静止画が撮れます。
さすがに、標準の解像度だとファイルサイズが大きくなりすぎるので、-w 1280 -h 720
とオプションを指定してサイズを抑えます。
撮影した静止画は、S3にアップロードして保存するようにしています。 AWS IoTを使って画像ファイルをbase64化して送ることも考えたのですが、あまりメリットが無さそうなので、aws cliで普通にアップするようにしています。 この場合は、awsのクレデンシャル情報が必要となるので、最低限の権限を付与したACCESS KEYを使っています。
アプリのオートアップデート
実際に畑を監視するときは遠隔地にデバイスを置くことも考えられるので、バグを修正したい時とか、新しい機能を追加したい時に気軽に触ることが出来ません。 また電源節約のため、Raspberry Piは常時ネットに接続していないので、sshで入ったり直接操作することが出来ません。 そこで、非同期でRaspberry Pi側からソースのアップデートができるようにする必要があります。
AWS IoTのDevice Shadowを利用することで、Raspberry Piがオフラインであっても次にオンラインとなった時に、設定した値を読み取ることができ、それをトリガーとしてgithubから最新のソースを取得して反映させることができるようになります。
https://github.com/sparkgene/iot_farm_monitoring/blob/master/iot_shadow.js#L31-L38
Device Shadowのソースはこんな感じでチェックしており、ローカルにあるソースのバージョンとDevice Shadowに設定されているバージョンを比較して、違う場合はgit cloneしてソースを入れ替える様になっています。
静止画からタイムプラス動画を生成する
静止画で畑の様子を見れるようにしたのですが、動画で一日の様子を見れるようにしたほうが面白いなと思い、S3にアップロードされてくる画像を元に動画を生成するようにしました。
qiita.com タイムプラス動画を作る方法はQiitaの方に上げてあるので、詳しいことはそちらを参考にしてもらえればと。
畑に置いた
さすがに畑の土真ん中に置くのは邪魔になるので道具小屋の所に置きました。
収集されるデータ
soracom → AWS IoT → Lambda → CloudWatchと流れてくるセンサーのデータ あれ、、水分の値が全然拾えてない(と言うか、小屋の脇だとカラッカラに乾燥してるのが原因)
タイムプラス動画
Raspberry Piからアップロードされてくる画像を元に、Lambdaが動画を生成してくれました。 設置した時はカメラが逆さまだったので、最初の方は逆さまですw しかも設置中の自分も写ってしまってる。。
今回の反省
24時間稼働してくれない
無停電キットで24時間運用できるようになったはずでしたが、想定よりも消費電力が大きすぎて発電が追いつかず、バッテリーが空になって2日目には動かなくなった。。。 もっと大きなソーラーパネルに置き換えれば解決しそう。
カメラモジュールの防水対策
オフィシャルなカメラはフラットケーブルでRaspberry Piと繋げるのですが、カメラ基盤がむき出しだったりと、屋外での利用に向いていない。仮で、基盤自体をバスボンドで防水加工してみたけど、ちゃんとしたケースが欲しい。あと、カメラの向きを簡単に調整できるようなマウントも欲しい。 リモートから角度調整とかもできると最高。
AWSの進化の速さ
AWS IoTも日々進化しており、当初これを作った時にはなかったのですが、現在はAWS IoTのRuleのActionとしてCloudWatchのメトリックスが追加されたので、このブログのサンプルのようにLambdaを経由する必要がなくなりました。 ただし、現状csvで送っている形式を見なおす必要はありそうです。
さいごに
家で実験している時に気になってたことが、そのまま実際の畑に持って行ったら、やっぱりダメだった。 そのまま置いてくるつもりでいたけど、見なおして出直す必要がありますね。