Microsoft Azureと戯れてみた
AWSは公私共に使う機会が多く、GCPも最近仕事で触るようになってきました。
しかし、ガートナーのレポートによればクラウドIaaSではMicrosoftが2番と書かれているのだけれども、一度も使ったことがなかったのでどんなものかを試してみることにしました。
AWSにもありますがオンラインのトレーニングがAzureにも有り、「AWS の専門家のための Microsoft Azure」と言う、いかにも私みたいな人に向けた物が用意されていたので、これを試してみることに。
AWS の専門家のための Microsoft Azure | Microsoft Learning
今回始めてAzureのアカウントを作ったのですが、初回登録時に20,500円分のクレジットが付与されたので無料で色々と試す事ができました。
このオンライントレーニングは、以下のような複数の章立て(モジュールと書かれているけど)になっていて、段階的に学ぶことが出来ました。
- クイックスタート
- AWS と Azure
- Azure上のLinux
- 仮想マシン
- 仮想ネットワーク
- Resource Manager
- Azure Active Directory
- 最終評価
「AWSとAzure」ではAWSとのサービスとAzureのサービスの表があり、どのサービスがAzureで代用できるかが確認できました。 想像していたよりも多くのサービスがAzureでも用意されていて、ちょっとしたサイトどころか大規模なサイトを構築する場合でも、不自由しないで構築できそうなことがわかりました。
MicrosoftだからといってWindowsサーバが必須ってこともなく、Linuxの主なディストリビューションを利用してサーバを構築することも可能です。 そのあたりが詳しく書かれているのが「Azure上のLinux」の章。 普段はAmazon Linuxを使うことが多いので、AzureでもLinux系のOSを利用できるのは良いですね。
「仮想マシン」の章では実際にAzureのマネージメントコンソールを利用してLinuxのインスタンスを立ち上げるラボと言われるセッションも有り、実際に操作しながらAzureを理解できる作りになってました。
このマネージメントコンソールにダッシュボードって機能があって、自分で表示したい情報を選んでデザインすることが出来、実際に起動しているインスタンスの状態とかを俯瞰して見れるようなダッシュボードが作れます。
これすごくいいな〜と思って、AWSにもこんな機能が欲しい。
マネージメントコンソールでもう一ついいな〜と感じたのは、ブレードと呼ばれるUIで、メニューからアイテムを選ぶと右にドンドン追加されていって、使いやすかったです。
とは言え、実際に運用し始めたらGUIで操作して環境作るのはそんなに現実的ではないので、それほど使わないかもしれないけど。。
トレーニングの中ではGUIでの構築だけではなく、CLIを使った構築も学ぶことが出来ます。 資料のCLIバージョンが少し古いせいか、最新をインストールして進めようとしたら、オプションとかが違ってそれを調べながら進めるのはちょっとめんどくさかった。(そのおかげで、理解が深まった感はありますがw)
Resource Managerの章では、AWSで言うCloud Formationみたいなテンプレートの使い方を学ぶことになるのですが、GUIでブレードで操作してインスタンスを立てる際の情報もテンプレートとしてダウンロードしたり、ライブラリとして登録できるので、くり返し同じ作業が必要な時などはこれを使えば、簡単に構築ができそうです。 AWSでも同じような感じでGUIの結果をCloud Formationのデータとしてダウンロードできると便利だなと思いました。
最後の章は「Azure Active Directory」について学ぶのですが、オンプレミスのActive Directoryとの連携とかを詳しく学ぶので、現在のオンプレの資産を活かしつつAzureを使ったパブリッククラウドも利用したい人にはすごくいい内容なのではないでしょうか。
一通りトレーニングを終えると、理解度確認の課題が用意されており、Azureについてどれぐらい理解できたかを確認することが出来ます。
52%。。すごく微妙な数字。。。70%がボーダーなので、まだ修行が足りないってことですね。 間違えている問題は確認できるので、そこを再度見直せば良さそうです。
あとがき
今までAzureは使ったことが無かったけど、無料枠を使いながら基本的なことを学べたのは良かったです。 コースの概要では16h〜24hかかるってあったけど、12〜13hぐらいで終わりました(だから52%しかいかないんだよというツッコミ)。 業務ではADを使うことはあまりなかったので、個人的にはAzure Active Directoryのパートは別の内容になってたほうが良かったという印象ですが、AWSの知識はあってゼロからAzureを勉強するにはちょうどいい内容じゃないかと思います。
FunctionsやIoT Hubなど面白そうなサービスもいっぱいあり、これらも別のコースで学ぶことができるので、そのうちやってみたいと思いました。