最近Amazon Alexa界隈で起きたこと(11/1〜11/30)最終回

前回の記事から1ヶ月経って、Amazon Alexa界隈で何が起きたでしょうか。

目次


現時点のSkill数(US)

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2万7千を超えてきました。年内に3万は難しいかなって所。 kidsカテゴリも150個になりました。

[11/8] Amazon、 日本語対応のAlexa、最新のAmazon Echo、Echo Plus、Echo Dotを日本で販売開始

amazon-press.jp

遂にというか、やっとというか、待ちに待ったEchoが日本で買えるようになりました!! まずは招待制でEcho、Echo Plus、Echo Dotが購入できるように。 同時にAmazon Music Unlimitedも上陸。US同様Echo用の安いプランも用意されています。

[11/8] Amazon、“音声ファースト”体験の創出に向け Alexa Skills KitとAlexa Voice Serviceを日本で提供開始

amazon-press.jp

もちろん、EchoだけじゃなくASKとAVSも日本に来ました。 AVSの方は試作品開発用の利用は可能ですが、商用向けの製品の販売はまだ招待制で対応中とのことです。

さっそく、日本語版のSkillを作って試そうとしたら、Alexa Appの方に出なくてハマりました。原因は、すでにUSの方でアカウント作っていたために、同じメアド使ってたらUSの方にログインしてしまう減少が起きていたから。 詳しくはこちら。

qiita.com

[11/8] Alexaスキル開発トレーニング

Alexa | アレクサ | Alexaスキル開発トレーニング

計6回が予定されているSkillの開発に必要なことが学べる動画とドキュメントの連載が出てきました。 いやー、これは便利ですね。これ見ながら開発を進めれば、あっという間にSkillの開発ができるようになります。 11/28までに第4回までが公開されました。

[11/14] スキルのテストがシミュレーター「Echosim.io」で可能になりました

スキルのテストがシミュレーター「Echosim.io」で可能になりました : Alexa Blogs

Skillの開発には無くてはならない存在である、echosimが日本語にも対応しました。 これで、招待メールが届かなくても、Skillの開発とテストが出来るようになります。

[11/15] Alexa Skills Kit と Alexa Voice Service がカナダに上陸

Alexa Skills Kit and Alexa Voice Service Expand to Canada : Alexa Blogs

日本だけじゃありません。カナダにも上陸しました!! これで計 6カ国(US、UK、ドイツ、インド、日本、カナダ)に対応しました。 ただし、ドイツ語と日本語以外は英語ベース。 人口や市場規模を考えると、そろそろスペイン語圏にも対応してくるのだろうか。

[11/16] Alexa搭載プロダクト向けにCode-Based Linkingの仕組みをリリース

Amazon Streamlines Device-Based Authorization for Alexa-Enabled Products : Alexa Blogs

通常、AVSを搭載したデバイスを利用する場合、Alexaを利用するためにユーザーにamazonのアカウントでログインさせてトークンを発行し、そのトークンを使ってAVSのAPIを利用する必要があります。 しかし、スマートTV、ウェアラブル機器、自動車の様に、入力デバイスの制限がある場合にはこの操作は大変です。 今回導入されたCode-Based Linkingを利用すると、例えば画面に表示されたコードとURLを別のスマフォのようなデバイスで開いて、amazonアカウントでログインすると利用可能になるとのことです。

[11/28] 通知機能をデベロッパープレビューとして公開

Expanded Developer Preview of Notifications for Alexa Skills : Alexa Blogs

次の四半期に公開を予定している通知機能の改善を手伝って下さいってことで、すべてのデベロッパー向けに 通知機能が提供されました。

とは言え、好きに使えるわけではなく幾つかのアンケートに答える必要があります。 場合によっては却下されることも有り、その場合は一般公開(2018年)まで待つ必要があります。

[11/29] Skillのマネタイズをデベロッパープレビューとして公開

Amazon Announces New Ways to Earn Money with Your Alexa Skills (Developer Preview) : Alexa Blogs

今までは一部のデベロッパーにのみ提供していた課金のしくみをデベロッパー向けに公開しました。 利用するには申請する必要があります。

今までデベロッパーはマネタイズの方法としては、人気のスキルになってAmazonより報酬をもらう方式しか無かったのですが、今回の発表によりSkill内課金が出来るようになりました。 課金の方法は2種類用意されています。

  • one-time purchases(売り切り)
  • subscriptions(月額課金)

基本的には無料機能が用意されている必要があり、例えばプレミアム機能を利用するために課金してもらうと言うかたちになります。 お金の支払い方法はAmazon Payを利用します。 実際に一般公開されるのは2018年を予定しています。

[11/30] Alexa for Businessの登場

aws.amazon.com

Introducing Alexa for Business : Alexa Blogs

re:Invent 2017の中で発表されました。 AWSのマネージメントコンソールに追加されるみたいで、デバイスの管理、プライベートスキル、ユーザーの管理などができるようです。 Roomsというロケーションの単位も設定することができ、デバイスを紐付けることができます。 例えばWynnはすでに各部屋にEchoを置いてますが、この機能を使って部屋ごとの電気を操作したり、空調を操作したりできているのかなと思います。 ユーザーの管理は、ユーザーを追加することで、その人の名前を指定して呼び出したりすることが出来るようです。

[11/30] カスタマーの声を判断してパーソナライズしたSkillの作成が可能に

Announcing More Personalized Skill Responses When Alexa Recognizes a Customer’s Voice (Developer Preview) : Alexa Blogs

以前、声によってプロファイルの変更がされるようになりましたが、Skillにもこの情報が送られるようになるみたいです。 詳細な個人の情報ではなく、特定のIDの様な情報が送られてくるだけなので、Skill側はその情報を元に同じ人なのかを判断する形になるみたいです。ですので、プライバシー的にも安心ですね。 まずはデベロッパープレビューに申し込む必要があります。実際のリリースは2018年の何処かになりそうです。

あとがき

個人ユース向けだけではなく、ビジネスユースに広がってきたのはびっくりしました。 オフィスに大量のEchoが置かれる日は遠くないかもしれないですね。

さて、2015年6月にAlexaに興味を持ってから、2年半の月日が流れて遂に日本でもAlexaが使えるようになりました。

qiita.com

今では毎日多くの記事が書かれるようになり、家でも日本語でAlexaを使えるようになりました。 遂にはSkill内課金も登場し、更に多くのデベロッパーが参加してくるんじゃないかなと思います。

そんな訳で、日本語の情報も公式のブログも日本語で登場したので、1年続けてきたこのネタも今回を最終回として一旦終わりにしようと思います。

Alexaについては今後も勉強しつつ、アウトプットしていこうかなと思います。

まずは、2018年2月にAlexaの国内初&最大級のイベントを開催するので、そこに向けて色々とアウトプットを増やしていければなと思います。

alexaday2018.jaws-ug.jp