最近Amazon Alexa界隈で起きたこと(9/1〜9/30)

前回の記事から1ヶ月経って、Amazon Alexa界隈で何が起きたでしょうか。

目次


現時点のSkill数(US)

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約2万5千個のSkillとなってきました。 今月は、Music & Audioカテゴリーが大きく伸ばしてきましたね。 USでは波の音とか、雷の音とか、リラックスできる系のSkillが人気なので、そう言ったのが伸びてきたのかな。 ただ、Skillの登録数の伸びは少しゆっくりになってきた印象です。 これだけSkillがあると、自分が気に入るやつを探すだけでも一苦労ですね。


[9/5] Alexa Skill Management API, Alexa Skills Kit Command-line Interface, Events in the Alexa Skills Kit の発表

Announcing Alexa Skill Management API, Alexa Skills Kit Command-line Interface, and Events in the Alexa Skills Kit : Alexa Blogs

Alexa Skill Management API(SMAPI)

skillの管理が可能なAPIが用意されました。 サードパーティーのツールからこのAPIを利用することで、新たな開発ツールの構築が行なえます。

Alexa Skills Kit CLI

SMAPIを利用する Command Line Interfaceです。 CLIツールを利用することで、Skillの登録や更新、テストが簡単に行えるようになります。 Lambdaを含めた管理コマンドも用意されており、開発のスピードアップにも貢献します。

Events in the Alexa Skills Kit

以下のイベントを受け取ることが可能になりました。

  • Account Linked Event
  • Skill Enabled Event
  • Skill Disabled Event
  • Skill Permission Accepted Event
  • Skill Permission Changed Event

これにより、ユーザーに付加価値が高いインタラクションを行うことが出来たり、ユーザーの利用状況を知ることが出来ます。 現状は、管理画面から設定することは出来ないので、SMAPIを利用して有効にする必要があります。 https://developer.amazon.com/public/solutions/alexa/alexa-skills-kit/docs/add-events-to-your-skill-with-smapi

[9/6] List Events と Alexa Lists とtwo way syncの紹介

Announcing List Events and Two–Way Sync with Alexa Lists : Alexa Blogs

SkillからTo-doリストや買い物リストにアクセスすることが出来ますが、今まではskill外で行われた操作を知るためには、リストをすべて取得し直す必要がありました。 List EventはListに対して行われた変化をsubscribeすることで、通知を受け取ることが出来るようになりました。 受け取れる通知は以下のものになります。

  • List Items Created Event
  • List Items Updated Event
  • List Items Deleted Event

現状は、管理画面から設定することは出来ないので、SMAPIを利用して有効にする必要があります。 Add Events to Your Skill With SMAPI - Amazon Apps & Services Developer Portal

他のインターフェイス(Web/mobile)とAlexa Skillの連携が必要な場合は、Skill Messaging APIを利用してSkillにメッセージを送ることで、連携させることが可能です。

[9/14] Alexa Voice Serviceのデベロッパー向けサイトをパワーアップしました

Amazon Launches Enhanced Developer Site for the Alexa Voice Service : Alexa Blogs

AVSのサイトが大幅にアップデートされました。

  • CapabilitiesタブでCardの表示設定や、アラーム・タイマーの利用などが簡単に設定できるように
  • 新しいメトリックスとレポートの追加
  • Documentを見やすく分類しました

[9/27] Echo Show Coming Soon to UK, Germany, and Austria

https://developer.amazon.com/blogs/alexa/post/051e0e1f-b77b-4d84-b3ec-a641ce7bedef/echo-show-coming-soon-to-uk-germany-and-austria

イギリス、ドイツ、オーストリアでEcho Showのプレオーダーが始まりました。

[9/27] Alexa Gadgets の紹介:音声UIをもっと楽しくする新しいツール

Introducing Alexa Gadgets: New Tools for Developers to Create Fun and Interactive Voice Experiences—Sign Up to Stay Tuned : Alexa Blogs

Echoボタンという、へ~ボタンみたいなガジェットが登場しました。 これは、AlexaのSkillと連携して遊べるようなガジェットの様です。 Amazon.com: Alexa Gadgets: Amazon Devices & Accessories

まだ、APIなど一般公開されていませんが、これらのガジェット向けのAPIも公開されるようですので、音声だけではなく、ガジェットを使った新しい体験を楽しめるようになります。

[9/27] Smart Homeコンシューマとデベロッパーに新機能を提供

Alexa Delivers Rich, Easy-to-Use New Features for Smart Home Consumers and Developers : Alexa Blogs

Echo Plusでは、smart home hubが内蔵されました。スマートデバイスZigBeeをサポートしており、Amazonの認証を取っていれば、Skillを介さずに直接デバイスの検出と操作が行えるようになりました。

Smart Home Skillのインターフェイスがv3になりました

例えば、電源のON/Offは、turnOn/turnOffから、Alexa.PowerController に変わります。 また、デバイスの操作結果を非同期でAlexaに返すことが出来るようになったので、デバイスクラウドから直接Alexaにステータスを送ることが出来ます。

Skillの画面で、v3を選ばない限り今までのv2のインターフェイスでAlexaからアクセスが来ます。

[9/27] 新製品登場!

今月の目玉はこれですね。ここ最近Amazon.comでEchoが品切れしているので、新型が出るのではと噂されていましたが、まさかこんなにいっぱい出てくるとは思いませんでした。

Alexaのブログより、日本語で書かれた記事のほうが分かりやすいですね。

www.itmedia.co.jp

何気に、7種類になったんですね。こちらの一覧も、比較する際に分かりやすいです。

jp.techcrunch.com

あとがき

初代Echoが発表されてから3年。今では8種類のEchoが登場しており、3rdパーティーを含めたら、とんでもない数のデバイスがAlexaに対応しました。 音声UIはまだ始まったばかりなので、Echo ShowやEchoボタンの様な音声以外のUIとの組み合わせもどんどん出てきてきたりと、まだまだ最適解を探しているような状態ですが、これからもっと便利になっていきそうですね。

US以外でEcho Showが販売されるまでしばらく掛かりましたが、日本にAlexaが登場する際もそんな感じに、少しづつ入ってくるのかな。 とりあえずは、Alexaの日本語版はよっ。