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最近Amazon Alexa界隈で起きたこと(3/31〜4/30)

前回の記事から1ヶ月経って、Amazon Alexa界隈で何が起きたでしょうか。

今月は新機能が色々と発表されたので、それらを中心に紹介していこうと思います。

目次


現時点のSkill数(US)

f:id:sparkgene:20170430092319p:plain 毎月、約1,000個ずつ増えているので、もうすぐ、13,000を超えそうですね。 ゲーム・トリビア、ニュース関連のSkillだけで5000を超えています。


[4/5] Leverage the New Metrics Dashboard to Deepen Skill Engagement, Drive Retention

Leverage the New Metrics Dashboard to Deepen Skill Engagement, Drive Retention : Alexa Blogs

Alexa Skillののデベロッパーコンソールに新しくMetrics Dashbordが追加されました。 詳しくはqiitaに書いたのでそちらを参考にしてもらえれば。

qiita.com


[4/5] Build More Engaging Skills with Device Address API and Gain Insights with the New Metrics Dashboard

Build More Engaging Skills with Device Address API and Gain Insights with the New Metrics Dashboard : Alexa Blogs

Device Address APIと言うものが追加されました。 今までAlexaでユーザの位置情報を取得しようとしても、Alexa Appで登録できる郵便番号しか存在しませんでした。(アカウント連携を利用する方法を除いて) 今回追加された機能は、Alexa AppでEchoデバイスに住所を登録でき、これをSkill側から取得できるというものです。(パーミッションの許可は必要) これにより、Uberを呼ぶとかDominoピザを注文するといったSkillがあったとした場合、ユーザーに別途位置情報を入力させること無く、配車したり配達することが可能になります。 詳しくはqiitaに書いたのでそちらを参考にしてもらえれば。

qiita.com


[4/6] Look Under the Hood with Echosim’s New Developer Console

Look Under the Hood with Echosim’s New Developer Console : Alexa Blogs

Alexaの新機能というよりも、Skillの開発ではかかすことが出来ない Echosim.io が、AVSでやり取りしている情報を見れる様に、デベロッパーコンソールが追加されました。

AlexaでAudioデータを再生させたいときなど、今までだと実際にどのURLにアクセスしに行っているか分かりづらかったですが、これらのAVSとやり取りしているJSONデータが見れるので、デバッグがすごくやりやすくなりました。

[4/7] Daylight or Incandescent? Announcing Tunable Lighting Control for Smart Home Skills

Daylight or Incandescent? Announcing Tunable Lighting Control for Smart Home Skills : Alexa Blogs

Smart Home Skillに新しいメッセージが追加されました。 今まではphilips Hueなどの電球は、Sceneの指定で照明の色を変えることが出来ましたが、これは事前にHue側でSceneを登録しておく必要があります。 今回追加されたメッセージでは、 Alexa, set the living light to blue とEchoに話しかけると、以下のようなリクエストがSkillに送られてくるので、この情報を元に電球の色を変えるというものです。

{
  "header": {
    "payloadVersion": "2",
    "namespace": "Alexa.ConnectedHome.Control",
    "name": "SetColorRequest",
    "messageId": "aaaaaaaaa"
  },
  "payload": {
    "color": {
      "hue": 240.0,
      "saturation": 1.0,
      "brightness": 1.0
    },
    "appliance": {
      "additionalApplianceDetails": {},
      "applianceId": "my-living-light"
    },
    "accessToken": "zzzzzzzzz"
  }
}

色は、hue(色相)、saturation(彩度)、brightness(輝度)で表されますので、デバイス側がRGBにしか対応していない場合は変換する必要があります。 試しに色を midnight blue で指定してみると、HSBは以下の様になりました。

"color": {
  "hue": 240.0,
  "saturation": 0.7768,
  "brightness": 0.4392
}

他には、

  • SetColorTemperatureRequest
  • IncrementColorTemperatureRequest
  • DecrementColorTemperatureRequest

が追加されており、 明るくして とか、 涼しい感じ みたいに話しかけることで色合いを変更できるようです。 ちなみに、存在しない色(適当な言葉)を指定すると、Skillを呼び出さずに失敗するみたいです。

最近家で映画を見たりする時は、Hueで照明をいい感じにすることが多いので、DVDが映画に合う色をAlexaに教えてくれると、面白いかもしれないですね。


[4/18] Improve Skill Quality with the New Beta Testing Tool for Alexa Skills (Beta)

Improve Skill Quality with the New Beta Testing Tool for Alexa Skills (Beta) : Alexa Blogs

Skillを一般公開する前に、βテストを行いたい時があるかと思いますが、これはそのための機能です。

特徴としては

  • 最大2,000名を招待できる
  • βテスト期間は90日
  • メールを送ることで招待可能
  • フィードバックをもらうことが可能

今までも、他の開発者にまだ公開していない自分のSkillを利用可能にする事はできましたが、これはどちらかと言うと数名での開発時の共有みたいな物で、今回のは一般のユーザーを招待することが出来ます。


[4/18] Announcing New Alexa Skill Builder (Beta), a Tool for Creating Skills

Announcing New Alexa Skill Builder (Beta), a Tool for Creating Skills : Alexa Blogs

Interaction Modelの設定がGUIを使ってIntent Schema、Custom Slot、Sample Utterancesが開発できるようになりました。 ちょっと使った感じだと、直感的になった印象です。IntentとSample Utterancesがわかりやすく連携していたりとするので、初めて作る場合はこのGUI使うと分かりやすいのではないかと思います。 また、以前に追加された Built-in Intent Library の指定が検索&チェック付けるだけで追加できたりするので便利そうです。 (ただ、開発する側からすると、APIJSONを簡単に登録できたりする方が、CIと連携できて便利なんじゃないかな〜と思うので、速く全部API化してくれないかなと)

[4/21] グーグル・ホーム、複数ユーザー対応、個人を識別する音声認識機能を追加

iotnews.jp

Alexaで欲しかった機能がGoogle Homeで先に実装されてしまいました。 先日、バーガーキングのCMでGoogle Homeを一斉に起動させるって事案がありましたが、すぐにCMに反応させないように改修が行われたそうです。声紋識別ができれば簡単にできる物なので、Googleさんとしてはちょうどいいタイミングだったのかなと思ったり、もしかするとバーガーキングGoogleが裏で共謀してたとかあるのかな。どちらも話題になったので、マーケティングとしては成功だったりしてとか、想像してしまいます。


[4/26] Echo Look発売

gigazine.net

$200という低価格でAlexa、深度を検出できるカメラ、動画撮影ができる新しいEchoが登場しました。 動画ではファッションのアシスタント的な位置づけみたいで、機械学習で自分が似合う洋服を選んでくれたりと、今までのスピーカーとは違う立ち位置のEchoとなっています。 Amazonが出してきたということで、将来的には洋服の購入に結びつける機能が今後追加されてきそうです。 Lookの登場でスピーカーにとらわれない、音声UIを搭載した家電の可能性を更に広げることになるのではないかと思います。


[4/26] Voice-enabling Your Home and Devices with Amazon Alexa and AWS IoT

https://www.slideshare.net/AmazonWebServices/voiceenabling-your-home-and-devices-with-amazon-alexa-and-aws-iot-level-200www.slideshare.net

AWS Summit Sydneyで行われたAlexaのセッションで、AWS IoTとSkillを連携させて家電を操作しようという内容です。 ガレージのドアを(海外らしいなというイメージ)AlexaのSmart Home SkillとAWS IoTを連携する方法について解説しています。

前にRaspberry Piを学習リモコンにして操作する物も作ったことがあるので、こうやって家をどんどんスマートホーム化するのは今後も増えていくかなと思います。

www.hackster.io


[4/27] New SSML Features Give Alexa a Wider Range of Natural Expression

New SSML Features Give Alexa a Wider Range of Natural Expression : Alexa Blogs

Alexaで利用できるSSMLに新しい機能が増えました

  • Whispers
    • ヒソヒソ声みたいに喋らせる
  • Expletive beeps
    • 途中から「ピー」って音を出して発話を隠すような効果(Fワードとか消すのに良いのかな)
  • Sub
    • <sub alias="aluminum">Al</sub> のように書くと、ALという略語に対して、aluminum と発話してくれる
  • Emphasis
    • 発話を部分的に強調したいときに音量を上げてゆっくり喋らせたり、音量を下げて早く喋らせるといった効果
  • Prosody
    • 音量、ピッチ、レートを変更できる。(これ使えばEmphasisを実現できそうだけど、Emphasisはすでに3種類のパターンが用意されているもの)

Webから拾ってきたような普通のテキストをそのままAlexaに渡して喋らせることは可能ですが、意外と聞きづらかったりする問題が有ります。 今後、音声UIが主流となっていく場合、SSMLを使ってテキストをより自然な形で発話できるようにするのは大事だなと思っています。こういったテキストを自動的にSSMLに変換してくれるようなサービスも今後増えてきそうですね。


あとがき

色々と機能が追加されてきてますね。流石に1万Skill越えただけあって、開発者の声を色々と反映しているって感じでしょうか。 また、AWSと同じで新しい機能は最初から全部の言語で利用可能!って感じでもないので、日本語対応したときにどこまでの機能が使えるかも気になりますね。早く日本に来ないかな〜。